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歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子闘病の十年

出版社名 新潮社
出版年月 2012年7月
ISBNコード 978-4-10-332641-0
4-10-332641-7
税込価格 1,430円
頁数・縦 190P 20cm

商品内容

文学賞情報

2013年 第29回 講談社エッセイ賞(2018年第34回で終了)受賞

要旨

天才歌人が逝ってから二年。初めて明かす、壮絶な日々。

目次

私はここよ吊り橋ぢやない
ああ寒いわたしの左側に居てほしい
茶を飲ませ別れ来しことわれを救える
助手席にいるのはいつも君だった
夫ならば庇って欲しかつた医学書閉ぢて
私は妻だつたのよ触れられもせず
あの時の壊れたわたしを抱きしめて
東京に娘が生きてゐることの
いよいよ来ましたかと
一日が過ぎれば一日減つてゆく〔ほか〕

出版社
商品紹介

与謝野晶子の再来と言われた妻が突然、癌に。歌人一家を襲う危機。それでも歌が家族を支えた。初めて夫が綴る愛と壮絶な闘いの日々。

著者紹介

永田 和宏 (ナガタ カズヒロ)  
1947年滋賀県生れ。歌人・細胞生物学者。京都大学理学部物理学科卒業。京都大学再生医科学研究所教授などを経て、現在、京都産業大学総合生命科学部教授・学部長。読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、迢空賞などを受賞。2009年、紫綬褒章受章。宮中歌会始詠進歌選者。朝日歌壇選者。「塔」短歌会主宰。河野裕子とは1972年(昭和47年)に結婚。2010年(平成22年)、六十四歳で亡くなるまで三十八年間連れ添った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)