• 本

「自分」の壁

新潮新書 576

出版社名 新潮社
出版年月 2014年6月
ISBNコード 978-4-10-610576-0
4-10-610576-4
税込価格 990円
頁数・縦 222P 18cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

大多数の人は「自分」の存在について疑問を抱くことはないだろう。私たちは、他者とは違う「自分」が確固たるものとして存在するものだと考えている。本書で著者は、その「自分」とは何か、という根本的な問いについてあらためて思索をめぐらせている。「自分」とは、脳内で外界と便宜上区別する、地図上の矢印のようなものに過ぎないというのだ。本書では、そうした「自分」の定義を出発点とし、日本と欧米の文化や価値観の比較、政治、人生、仕事、情報などさまざまなテーマについて著者独自の論が展開されている。著者は東京大学名誉教授の解剖学者。2003年に刊行された著書『バカの壁』(新潮新書;SERENDIPダイジェストあり)は、400万部を超える大ベストセラーとなり、その書名が同年の新語・流行語大賞を受賞した。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2014年8月8日])

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書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 「自分」の壁

    大ヒット作『バカの壁』から11年。「自分探しなんてムダ」という主張を軸に展開される本書は、モヤモヤとした現代さらには悩める若い読者に対して「前向きな開き直り」を示してくれることでしょう。「個性の伸長」、「自己確立」…ごく当然に重要視されているキーワードにも鋭くかつ本格的に迫ります。現代において突飛とも思える主張の数々も、養老氏の経験談と知識で調理されると不思議と納得できてしまいます。気持ち新たにリニューアルオープンした当店がオススメする一冊です。

    (2014年7月6日)

商品内容

要旨

「自分探し」なんてムダなこと。「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てたほうがいい。脳、人生、医療、死、情報、仕事など、あらゆるテーマについて、頭の中にある「壁」を超えたときに、新たな思考の次元が見えてくる。「自分とは地図の中の矢印である」「自分以外の存在を意識せよ」「仕事とは厄介な状況ごと背負うこと」―『バカの壁』から十一年、最初から最後まで目からウロコの指摘が詰まった一冊。

目次

第1章 「自分」は矢印に過ごない
第2章 本当の自分は最後に残る
第3章 私の体は私だけのものではない
第4章 エネルギー問題は自分自身の問題
第5章 日本のシステムは生きている
第6章 絆には良し悪しがある
第7章 政治は現実を動かさない
第8章 「自分」以外の存在を意識する
第9章 あふれる情報に左右されないために
第10章 自信は「自分」で育てるもの

出版社・メーカーコメント

「自分探し」なんてムダなこと! 『バカの壁』のその先へ――

「自分探し」なんてムダなこと。「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てたほうがいい。脳、人生、医療、死、情報、仕事など、あらゆるテーマについて、頭の中にある「壁」を超えたときに、新たな思考の次元が見えてくる。「自分とは地図の中の矢印である」「自分以外の存在を意識せよ」「仕事とは厄介な状況ごと背負うこと」――『バカの壁』から十一年、最初から最後まで目からウロコの指摘が詰まった一冊。

著者紹介

養老 孟司 (ヨウロウ タケシ)  
1937(昭和12)年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年東京大学医学部教授を退官し、現在東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)