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悪と往生 親鸞を裏切る『歎異抄』

中公新書 1512

出版社名 中央公論新社
出版年月 2000年1月
ISBNコード 978-4-12-101512-9
4-12-101512-6
税込価格 858円
頁数・縦 280P 18cm

商品内容

要旨

親鸞の教えと『歎異抄』の間には絶対的な距離がある。この距離の意味を考えない限り、日本における「根元悪」の問題も、「悪人」の救済という課題も解けはしない。中世以来、あたまの人々の心を捉え読み継がれてきた『歎異抄』は、弟子・唯円の手になる聞き書きであった。だがその唯円は、「裏切る弟子」=ユダではなかったか。本書は、現代社会に濃い影を落とす「悪」という難題に正面から対峙して立つ。―著者の親鸞理解の到達点。

目次

1 悪と罪
2 「宿業」と「不条理」
3 裏切る「弟子」
4 唯円の懐疑
5 唯円とユダ
6 正統と異端
7 個とひとり
8 「親鸞一人」の位相
9 「自然」と「無上仏」
10 唯円の作為
11 住生について