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金沢の不思議

中公文庫 む11−5

出版社名 中央公論新社
出版年月 2016年10月
ISBNコード 978-4-12-206304-4
4-12-206304-3
税込価格 748円
頁数・縦 333P 16cm

商品内容

要旨

歴史と文化、伝統と変容の溶け合う町、金沢。加賀藩主・前田家の外様ゆえの特異な文化のありよう、大樋焼・和傘などの伝統文化、そして町を彩る三茶屋街…。金沢に惚れ込み、「旅人」として三十年以上も通い続ける著者が、ガイドブックでは決して知り得ない奥深い魅力を綴る。書家・紫舟との対談を巻末に付す。

目次

闇笛との出会い
金沢流一調一管の奥深さ
かぶき者―加賀藩祖・前田利家
苦渋のステップ―二代藩主・前田利長
大いなるジャンプ―三代藩主・前田利常
加賀の名物料理「じぶ煮」あそび
ドジョウの蒲焼に歴史の苦味あり
金沢の三文豪―秋声、鏡花、犀星
親戚づきあいやわいね、杵屋喜澄さん
金沢21世紀美術館へ遊びに行こう〔ほか〕

おすすめコメント

新幹線開通から1年が過ぎた金沢。加賀百万石の城下町として、さまざまな伝統ある文化を生み出してきた。その歴史を支えてきたものは、何だったのか。金沢を治める前田家が外様大名だったため、江戸幕府から目をつけられないようにひっそりと武道に精進してきた武士たち。それが、釣りや坂網猟といった独自の技術の発展、そこから生まれた加賀毛針、その展開など、ガイドブックでは知ることの出来ないさまざまな「不思議」を紹介する。

著者紹介

村松 友視 (ムラマツ トモミ)  
1940年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。中央公論社勤務を経て、作家となる。82年『時代屋の女房』で直木賞を、97年『鎌倉のおばさん』で泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)