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ウソとマコトの自然学 生物多様性を考える

中公文庫 い128−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2018年2月
ISBNコード 978-4-12-206549-9
4-12-206549-6
税込価格 902円
頁数・縦 250P 16cm

商品内容

要旨

昆虫類のすさまじいまでの減少の理由とは。田舎の里山を保全するための現実的な方策はどこに。メディアと政治のコトバと化した「生物多様性」擁護・懐疑両派の怪しげな言説を問いただし、イキモノと日本各地の自然環境の実像について興味深い事実を数多く紹介しながら、自然を守る本当の手だてを視野広く述べた注目作。

目次

第1章 生物多様性とは何か(種多様性
遺伝的多様性
生態系多様性)
第2章 生物多様性の保全とは何か(保全論が抱く“都合のよさ”
どれを優先するかにつきまとう“好み”の問題
人間非中心主義と人間中心主義 ほか)
第3章 生物多様性と国際政治(ラムサール条約
CITESは種の保護のための条約
政治に翻弄される締約国会議 ほか)

おすすめコメント

本書は昆虫類のすさまじいまでの減少とその要因を指摘し、田舎の里山を保全するための現実的な方策を鋭く述べる。その一方で、日本の自然を守るため外来生物を排斥せよとの「原理主義者」に首を傾げ、また、人為的な関与は必要と直言する。 メディアと政治のコトバと化した「生物多様性」擁護・懐疑両派の怪しげな言説を問いただし、イキモノと日本各地の自然環境の実像について興味深い事実を数多く紹介しながら、自然を守る本当の手だてを述べる著者の視野はきわめて広い。 その筆さばきが全編を貫いた本書は、自然、環境、生物多様性を考えるうえで、さまざまな視点を読者に提供するであろう。「自然には自然の理屈があり、人間のコントロールが及ばないことの方が多いのだ。無理にコントロールしようとしても、コストばかりかかってロクなことになはならない」と本書は説き、よりましな認識について説得的に提示していく。

著者紹介

池田 清彦 (イケダ キヨヒコ)  
1947年、東京で生まれる。生物学者、評論家、早稲田大学教授。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。山梨大学教育人間科学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授、山梨大学名誉教授。高尾599ミュージアム名誉館長。専門の生物学分野のみならず、科学哲学、環境問題、生き方論など、幅広い分野に関する70冊以上の著書を持つ。新聞、雑誌、テレビなどでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)