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プロ野球「熱狂」の経営科学 ファン心理とスポーツビジネス

出版社名 東京大学出版会
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-13-040277-4
4-13-040277-3
税込価格 5,500円
頁数・縦 237P 22cm

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要旨

1936年に日本職業野球連盟が発足して以来、80年の歴史をもつ日本のプロ野球。サッカー人気もあるものの、今なお国民的スポーツの一つとして、多くのファンを獲得している。本書では、そのプロ野球を題材に、スポーツチーム(球団)を応援するファンが、どのような動機で応援するようになったか、どんな意識で声援を送っているのかなどを、マーケティング、および社会心理学の視点から分析、さらにマネジメントの視点から球団運営のあり方を論じている。とくに読売ジャイアンツ(巨人)、阪神タイガースという人気2球団に、2016年に25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島東洋カープを加えた3球団のファンを対象にした独自調査の結果、諸学説などをもとにアカデミックな考察を加えている。編者の水野誠氏は明治大学商学部教授、三浦麻子氏は関西学院大学文学部教授、稲水伸行氏は筑波大学ビジネスサイエンス系准教授で、水野教授と稲水准教授は広島ファン、三浦教授は阪神ファン。本書はこの3人を含む10人の研究者によって執筆された。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2016年10月05日]

商品内容

要旨

「どんな人が、どのようにプロ野球を愛するのか?」「「彼」はプロ野球選手になるべきか?」「常勝チームはつくれるか?」「日本のプロ野球球団経営の現状は?」

目次

プロ野球の「熱狂」を科学する
第1部 価値を見きわめる:マーケティングの視点(プロ野球ファンを解き明かす―データによる「熱狂」のマーケティング・リサーチ
人はなぜその球団を応援するのか―「遊び」の理論から見たプロ野球球団への選好
選手とチームへの共感と自己適合性―ブランド・ロイヤルティ戦略)
第2部 ファンを獲得する:心理学の視点(阪神ファンと広島ファン―熱狂するファンの社会心理学
社会的営みとしての球団愛―プロ野球ファンの集団力学)
第3部 球団を運営する:マネジメントの視点(プロ野球選手のたどる道―統計からみる選手人生
常勝チームはつくれるか?―チーム・デモグラフィー・モデル
日本のプロ野球球団経営の現状―貸借対照表から見える変化)

著者紹介

水野 誠 (ミズノ マコト)  
明治大学商学部教授。専門はマーケティング。2000年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)
三浦 麻子 (ミウラ アサコ)  
関西学院大学文学部教授。専門は社会心理学。1995年、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。博士(人間科学)
稲水 伸行 (イナミズ ノブユキ)  
筑波大学ビジネスサイエンス系准教授。専門は、経営学・組織論。2008年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)