• 本

自由を考える 9・11以降の現代思想

NHKブックス 967

出版社名 NHK出版
出版年月 2003年4月
ISBNコード 978-4-14-001967-2
4-14-001967-0
税込価格 1,122円
頁数・縦 262P 19cm

商品内容

要旨

9・11以降、人はセキュリティと引き換えに自由を権力に譲り渡し、動物のように管理されようとしているのではないか。「安全」を求める人々の動物的本能が最重視される一方で、イデオロギーや理念などの人間的な要素は形骸化したのではないか。従来の思想が現状への批判能力を失いつつある今、気鋭の二人が権力の変容を見据え、テロ事件から若者のオタク化までの様々な事象を論じながら、時代に即応した新しい自由のあり方を探究する。現代思想の閉塞を打ちやぶる迫力ある討論。

目次

1 権力はどこへ向かうのか(虚構の時代と動物の時代
二層化する世界
人の顔が見えない映像 ほか)
2 身体になにが起きたのか(データベースと動物化
オウム真理教の二重性
生物的身体と政治的身体 ほか)
3 社会はなにを失ったのか(「安全に生きよ!」
ゾーニングとフィルタリング
どのような自由が排除されているのか ほか)

著者紹介

東 浩紀 (アズマ ヒロキ)  
1971年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。専攻は哲学および表象文化論。現在、批評家、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター助教授。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞受賞)など
大沢 真幸 (オオサワ マサチ)  
1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。専攻は比較社会学・社会システム論。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)