• 本

言問橋

出版社名 文藝春秋
出版年月 2006年12月
ISBNコード 978-4-16-325550-7
4-16-325550-8
税込価格 1,676円
頁数・縦 206P 20cm

商品内容

要旨

甦る少女の面影、そして果たされなかった約束…。還暦を過ぎた足袋職人の胸の中で、半世紀の時をへても色褪せることのない、ほろ苦い初恋の記憶。表題作など、心に染み入る極上の小説集。

おすすめコメント

父親から受け継いだ「やよゐや」の暖簾を守り還暦を過ぎた足袋職人の前川慎治。8月のある日、店を訪れた女性の矢がすりのひとえを見た瞬間に、少年時代に淡い恋心を抱いていた少女・雪乃の俤が甦ります。時代の荒波に翻弄され、果たせなかった約束が、いま……。 市井の片隅でひっそりと生きる男の生に秘められた仄かな彩りを、鮮やかに描いた表題作ほか2篇。日々の疲れをしみじみと癒してくれる、極上の大人の小説です。

著者紹介

杉山 隆男 (スギヤマ タカオ)  
1952年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。読売新聞記者を経て、著作活動に入る。1986年、『メディアの興亡』で第十七回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。1996年、『兵士に聞け』で第九回新潮学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)