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その日

信太郎人情始末帖

出版社名 文藝春秋
出版年月 2007年10月
ISBNコード 978-4-16-326400-4
4-16-326400-0
税込価格 1,781円
頁数・縦 316P 20cm

商品内容

要旨

安政の大地震、江戸が壊れた。崩れる町、失われるいのち。それでも揺るがぬかけがえのないもの。家族の幸せとは何かを問う感動の時代小説。

おすすめコメント

光を失いつつ美濃屋の主として忙しい日々をおくる信太郎と、その身を案じるおぬい。ある日、江戸を大きな揺れが襲う。その日、江戸が揺れた……。火事の怪我で視力を失った美濃屋の主・信太郎。眼は見えずとも、別家の菱屋を義絶したり、手代頭の助四郎が店を飛び出したりと揉め事は続くし、母おさだ、姉おふじの両人は信太郎とおぬいの祝言に相も変わらず猛反対……。そんな、はらはらしつつも変わりのない日常を、ある日、大地震が襲います。家族の情愛、人と人との繋がりを根本から問い直すような、静かな迫力に満ちた本作。好評シリーズ第六弾にして、誰もが泣かずにいられない感動の一作となっています。はじめての方もぜひ。

著者紹介

杉本 章子 (スギモト アキコ)  
1953年福岡県生まれ。ノートルダム清心女子大学国文科卒業。79年『男の軌跡』で第四回歴史文学賞佳作に入選。89年『東京新大橋雨中図』で第百回直木賞を受賞。『おすず』は第八回中山義秀文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)