
オブ・ザ・ベースボール
| 出版社名 | 文藝春秋 |
|---|---|
| 出版年月 | 2008年2月 |
| ISBNコード |
978-4-16-326730-2
(4-16-326730-1) |
| 税込価格 | 1,257円 |
| 頁数・縦 | 153P 20cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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バットで人を天に打ち返す?
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おすすめ度
- けやき書房 (大阪府堺市中区)
文学界新人賞受賞作芥川賞候補にもなった。 天から人が降ってくる町で、主人公はレスキュー隊員。 野球のユニフォームを着てバットの素振りの練習に明け暮れる毎日である。 天を見上げながら人が落ちてこないかチェックしている。 バットで人を天に打ち返そうというのである。 無意味なことを丁寧に、饒舌にまとめながら小説になっているという不思議な作品。
(2008年2月14日)
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おすすめ度
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商品内容
| 文学賞情報 |
2007年
第104回
文学界新人賞受賞 |
|---|---|
| 要旨 |
ファウルズ。とある町の名前でこの町の名前。人が降ることで有名で、地理の試験に出ることは決してないが、誰もがみんな知っている。人が降るっていうのは人が降るってことで、つまり文字通り人が降る。降るなら雨か雪、せいぜいがところ蛙程度にしておいて欲しいという要望は上まで届いたことがない。そんな町に送られてきたユニフォームとバットを身につけたレスキュー・チーム=町の英雄たちの物語。第104回文學界新人賞受賞作。知の迷宮をさまよう「つぎの著者につづく」併録。 |
| 出版社 商品紹介 |
空から人が降ってくる町、それをバットで打ち返すレスキュー隊。綱渡りのようなナンセンスを支える知性が輝く、文學界新人賞受賞作。 |


おすすめコメント
空から人が降ってくる町、それをバットで打ち返すレスキュー隊。綱渡りのようなナンセンスを支える知性が輝く、文學界新人賞受賞作。表題作は、文學界新人賞受賞作にして、平成19年度上半期の芥川賞候補作。惜しくも受賞にはいたりませんでしたが、その奇想天外な設定と自由奔放な想像力、それを支える力強い文章力はおおいに注目を集めました。そのファンタジーを生む力が一転、ボルヘスを髣髴させる世界に文学の発生をさぐる「つぎの著者につづく」では、知的迷宮にさまよう快感を読むものに味わわせてくれます。小説の奥深さを感じさせながら、まったく新しい天体に遭遇したような興奮を与えてくれる大型新人の登場です。