インディオの聖像
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2022年5月 |
ISBNコード |
978-4-16-391547-0
(4-16-391547-8) |
税込価格 | 2,970円 |
頁数・縦 | 166P 図版32P 22cm |
商品内容
要旨 |
立花隆が見た南米「神の王国」。17世紀、南米ジャングルにイエズス会が建設した伝道村。現地のインディオたちはキリスト教化され、18世紀後半に滅亡するまでユートピアともいえる文明社会として発展した。彼らは芸術においてもヨーロッパのバロック様式に独自の感性を付加し、「中南米バロック」と呼ばれる美術様式を生み出していった。1986年から87年にかけて南米現地取材をした著者が、キリスト教と異文化の衝突の歴史を読み解く。当時の雑誌発表記事に加え、未発表原稿も収録。彫像・板絵カラー70点を掲載。 |
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目次 |
1 神の王国イグアス紀行 |
出版社・メーカーコメント
本稿は一九八〇年代の末から九〇年代の初めにかけて書かれたものである。出版目前に立花氏の作業が止まる。キリスト教世界と正面から向き合う内容だけに、さらに改稿の意図があったと思われる。その後の立花氏のエッセイなどにも、死ぬまでに完成すべき本として挙げられていることから、そのことは想像できる。しかし、立花氏の急逝により、本稿は未完となった。三十年以上前の原稿ではあるが、立花氏のキリスト教観の一端が現れている貴重な文章であるため、今回、ご遺族の了承を得て、出版することとした。