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がん治療で殺されない七つの秘訣

文春新書 913

出版社名 文藝春秋
出版年月 2013年4月
ISBNコード 978-4-16-660913-0
4-16-660913-0
税込価格 858円
頁数・縦 241P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 「がんで亡くなる」のではなく「がん治療に殺される」のではないか? 「がんは治療すべき」という通念のもと手術や抗がん剤治療を行い、 かえって患者の寿命を縮める日本のがん治療を問題視する著者。

    (2014年2月25日)

商品内容

要旨

無理矢理がんを見つけて手術や抗がん剤治療を行い、患者の寿命を縮めている日本のがん治療。「早期発見・早期治療が鉄則」はすべて誤り。「無治療が最高の延命策」「検査を受けないのが最良の健康法」などの目からウロコの秘訣を伝授する。Q&Aによるがん相談室。

目次

第1章 中村勘三郎さんのがん治療への疑問(全摘術は妥当だったのか
肺炎はなぜ起こったのか
放射線のほうがベター
ARDSの原因は誤嚥)
第2章 まずはがんを理解すべし(がんは放っておいても痛まない
がんを手術したらどうなる?
抗がん剤治療を受けたらどうなる?ニセモノのがん「がんもどき」)
第3章 がんをどうすべきか?(検診
放置療法
放射線治療
手術
抗がん剤
代替療法
終末期医療)
第4章 「先進医療」はカネの無駄(粒子線療法のまやかし
免疫療法は詐欺商法)
第5章 がん治療で殺されない七つの秘訣(手術医と抗がん剤治療医を信じてはいけない
「余命三ヶ月」はありえない
治療法には必ず選択肢がある
無治療が最高の延命策
セカンドオピニオンは違う病院の別の診療科を訪ねる
検査を受けないのが最良の健康法
がんとの共生をモットーにしよう)

出版社・メーカーコメント

術後4ヶ月で亡くなった中村勘三郎さんは、「がんで亡くなった」のではなく「がん治療に殺された」のではないか?――こう疑う近藤誠さんは、「がんは治療すべき」という通念のもと手術や抗がん剤治療を行い、かえって患者の寿命を縮めている日本のがん治療全般を問題視しています。「放置すると転移する」「早期発見・早期治療が鉄則」というのもすべて誤りとも。「無治療が最高の延命策」「検査を受けないのが最良の健康法」などの目からウロコの秘訣を伝授してくれます。(NT)

著者紹介

近藤 誠 (コンドウ マコト)  
1948年生まれ。73年、慶應義塾大学医学部卒業。同年、同大学医学部放射線科入局。79〜80年、米国へ留学。83年より同大学医学部放射線科講師。がんの放射線治療を専門とし、乳房温存療法のパイオニアとして知られる。患者本位の治療を実現するために、医療の情報公開を積極的にすすめる。2012年第60回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)