永遠者
文春文庫 つ12−7
出版社名 | 文藝春秋 |
---|---|
出版年月 | 2015年12月 |
ISBNコード |
978-4-16-790509-5
(4-16-790509-4) |
税込価格 | 814円 |
頁数・縦 | 377P 16cm |
商品内容
要旨 |
1899年末のパリ、若き日本人外交官コウヤは踊り子カミーユと出会い、激しく惹かれ合う。結婚したいというコウヤに「“儀式”を通過すれば、君は私を永遠に愛することができるのよ」と彼女は囁く。終わりなき愛を生きる宿命を負った二人は、20世紀の世界の激動をどう乗り越えていくのか―著者会心の傑作長篇。 |
---|
おすすめコメント
物語の主人公ザマ・コウヤは若手外交官として19世紀末のパリに駐在していた。ある日キャバレーで、美しくて個性的な踊り子カミーユと出会い、日本に親が決めた許婚がいるにもかかわらず、激しい恋におちる。だが、その踊り子は、永遠に年をとらない女性だった――。二人は彼女たちの世界の「儀式」で結婚して将来を誓い合い、不老不死の体で20世紀をある時は一緒に、また何度となくすれ違いながら生きていくことになる。日本に強制的に帰らされ、許婚と結婚したコウヤ。時代がすぎて妻は年老い、娘も老いていくなか、限りない生を生きるコウヤは孤独を抱えながら愛を求めつづける。20世紀の日本の栄光と衰退を時代背景に、「永遠」と「愛の本質」に作家が真摯に向き合い挑んだ、傑作長篇小説。