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切腹考 鴎外先生とわたし

文春文庫 い99-2

出版社名 文藝春秋
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-16-791834-7
4-16-791834-X
税込価格 814円
頁数・縦 282P 16cm

商品内容

要旨

20代の頃、熊本の切腹マニアを訪ねた「わたし」。前夫と暮らした熊本から渡米し、ユダヤ系イギリス人の夫を看取るまでの20年を、「阿部一族」や「ぢいさんばあさん」に重ねる時、言葉が動き出す。生きる死ぬるの仏教の世界に身を浸し、生を曝してきた詩人が〓外を道連れに編む、無常の世を生きるための文学。

目次

切腹考
〓外先生とわたし
どの坂もお城に向かう
先生たちが声を放る
弥五右衛門
マーマイトの小瓶
普請中
ばあさんとぢいさん
ヰタ・リテラーリス
山は遠うございます
隣のスモトさん
阿部茶事談(抄)
ダフォディル
地震
(森林太郎トシテ死)

著者紹介

伊藤 比呂美 (イトウ ヒロミ)  
1955年、東京都生まれ。78年、『草木の空』でデビュー。80年代の女性詩ブームをリードする。97年に渡米した後、熊本に住む両親の遠距離介護を続けていた。99年、『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年、『河原荒草』で高見順賞、07年、『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年、紫式部文学賞、15年には坪内逍遙大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)