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『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する

光文社新書 319

出版社名 光文社
出版年月 2007年9月
ISBNコード 978-4-334-03420-7
4-334-03420-9
税込価格 858円
頁数・縦 277P 18cm

商品内容

要旨

未完に終わった大長編の新訳から浮かび上がった驚くべき「続編」の可能性。ドストエフスキー最晩年の思想がいま、蘇る。

目次

第1章 作者の死、残された小説(残された手がかり
空想のための九つの条件
友人、妻……同時代人の証言)
第2章 皇帝を殺すのは誰か(序文にすべての秘密がある
「始まる物語」の主人公たち
思想の未来)
第3章 託される自伝層(年代設定とタイトル
アリョーシャはどんな人間か
テロルと『カラマーゾフの兄弟』と検閲)
第4章 「第二の小説」における性と信仰(リーザと異端派
「第二の小説」のプロットを空想する
影の主役、真の主役)

おすすめコメント

未完に終わった大長編の新訳から浮かび上がった驚くべき「続編」の可能性ドストエフスキー最晩年の思想がいま、蘇る。わたしが今回この作品の翻訳をとおして実感することができたのは、この作品がやはりあくまでも未完であり、書かれずに終わった「第二の小説」と一つに綴じあわせることで、より包括的かつ統合的な、もっといえば、宇宙的な規模をもった小説世界が生み出されるはずだった、という思いである。この小説が、終わっていない、という感をつよくしたのは、第4部とくに第10編「少年たち」に現れるいくつかの謎にみちたディテールの存在に気づかされたときだった。そのたびに、これらはひょっとすると続編につながる何かなのではないかと考えることで、自分なりに解決をはかることになった。すると、おぼろげながらも、「第二の小説」の輪郭が目に浮かんでくるようになった。

著者紹介

亀山 郁夫 (カメヤマ イクオ)  
1949年生まれ。現在、東京外国語大学教授ならびに同大学学長。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)