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目に見える世界は幻想か? 物理学の思考法

光文社新書 865

出版社名 光文社
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-334-03968-4
4-334-03968-5
税込価格 858円
頁数・縦 280P 18cm

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要旨

とくに文系の学問しか学んでこなかった人にとって「物理学」は難解で縁遠いものではないだろうか。しかし、この世界のモノや現象、あるいは世界そのものがどのような秩序や法則で動き、成り立っているかを探る物理学は、私たちの好奇心を満たすとともに、角度を変えたものの考え方を提供してくれる。本書では、ニュートン力学から最新の量子論・相対論に至る物理学理論の変遷を追いながら、数式や図表を使わずに物理学のエッセンスを解説。原子レベルのミクロの世界、宇宙というマクロの世界など「目で見ることのできない世界」を解き明かそうとする物理学者たちの挑戦を紹介している。著者は、高エネルギー加速器研究機構(KEK)素粒子原子核研究所教授。米国ジョンズホプキンス大学物理天文学科研究員、名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構准教授などを経ている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年04月11日]

商品内容

要旨

現代の物理学は、人間の思考を根底から支配している常識を捨て去ることで進展してきた。天上世界と地上世界は同じ法則によって動いていることを明らかにしたニュートン。時間や空間が誰にとっても同じものではないことを示し、世界の見方を変えたアインシュタインetc.人間の見た目通りの世界は、本当の世界の姿なのか。人間の存在は、その物理的世界の中でどのような位置を占めているのか。近代物理学の誕生の経緯、そして物理学に大きな革命をもたらした量子論と相対論の成り立ちを概観。物理学とは、常識に対する挑戦である―。日々の生活のヒントにもなる、数式・図表を用いない物理学の入門書。

目次

第1章 物理学の目的とは何か
第2章 天上世界と地上世界は同じもの
第3章 すべては原子で作られている
第4章 微小な世界へ分け入る
第5章 奇妙な量子の世界
第6章 時間と空間の物理学
第7章 時空間が生み出す重力
第8章 物理学の向かう先

おすすめコメント

数式を一切使わない物理学の入門書。

著者紹介

松原 隆彦 (マツバラ タカヒコ)  
1966年長野県生まれ。名古屋大学大学院理学研究科・准教授。京都大学理学部卒業。広島大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。東京大学大学院理学系研究科・助手、ジョンズホプキンス大学物理天文学科・研究員、名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構・准教授などを経て現職。2012年度、第17回日本天文学会・林忠四郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)