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バターが買えない不都合な真実

幻冬舎新書 や−13−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-344-98416-5
4-344-98416-1
税込価格 902円
頁数・縦 245P 18cm

商品内容

要旨

バター不足が続いている。農水省は、その理由を原料となる生乳の生産量が落ちたうえ、多くを飲用牛乳向けに供給したせいだと説明した。だがこれはうわべの事情に過ぎない。実際は、バターをつくる過程で同時に生成される、あの脱脂粉乳が強い影響力を持っていた。使い道が少なくなった脱脂粉乳が、生乳の価格、酪農経営、そしてバターの生産量をも左右していたのだ。これまで外部にさらされることのなかった酪農をめぐる利益構造と、既得権益者たちの思惑。隠された暗部をえぐる。

目次

第1章 消えたバターについての酪農村の主張
第2章 日本の酪農とアメリカの切れない関係
第3章 牛乳・乳製品は不思議な食品
第4章 複雑な酪農事情と政策の歴史
第5章 乳製品の輸入制度はこうしてできあがった
第6章 さあ、謎解きです―バターが消えた本当の理由
第7章 日本の酪農に明日はあるか?

おすすめコメント

バター不足が続いている。農林省は、その理由を原料となる生乳の生産量が落ちたうえ、多くを飲用牛乳向けに供給したせいだと説明した。だがこれはうわべの事情に過ぎない。実際は、バターをつくる過程で同時に生成される、あの【脱脂粉乳:傍点】が強い影響力を持っていた。使い道が少なくなった脱脂粉乳が、生乳の価格、酪農経営、そしてバターの生産量をも左右していたのだ。これまで外部にさらされることのなかった酪農をめぐる利益構造と、既得権益者たちの思惑。隠された暗部をえぐる。

著者紹介

山下 一仁 (ヤマシタ カズヒト)  
1955年岡山県生まれ。東京大学法学部卒業。博士(農学)。77年農林省(現・農林水産省)入省。同省ガット室長、農村振興局次長などを経て、2008年4月より経済産業研究所上席研究員。10年4月よりキヤノングローバル戦略研究所研究主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)