粒よりの書物の輝き、それを生み出した人生の光芒。一冊の名著にこめられた鮮やかな人生の流れ―近代を駆け抜けた知的巨人たちの業績に迫る、増補決定版。名著誕生のドラマがいまよみがえる。

知の職人たち（「書物の精」とよばれて―塙保己一と『群書類従』
辞書の鬼―大槻文彦と『言海』
行く手は遠し百科全書の道―物集高見と『広文庫』『群書索引』
天才学者の一本勝負―吉田東伍と『大日本地名辞書』　ほか）
生涯を賭けた一冊（一念を貫いたライフワーク―文倉平次郎と『幕末軍艦咸臨丸』
初期探検家の栄光と挫折―岩本千綱と『三国探検実記』
奈落の底から―山本作兵衛と『王国の闇』
書物と人生を語る―田中菊雄と『現代読書法』　ほか）