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近代日本のメディア議員 〈政治のメディア化〉の歴史社会学

出版社名 創元社
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-422-30073-3
4-422-30073-3
税込価格 4,950円
頁数・縦 482P 21cm

商品内容

要旨

政治の自立性を奪う、“メディアの論理”とは何か?世論迎合型(=劇場型)政治のルーツと変遷を検証する、ポリフォニックな共同研究。

目次

序章 メディア政治家と「政治のメディア化」
第1章 メディアに関連する議員の一〇〇年―『衆議院議員名鑑』における数量的分析
第2章 メディア政治家の諸類型―「東の新聞県」長野県選出議員の分析から
第3章 九州における地方紙の政治性―士族反乱の余波と「政論」の持続
第4章 出版関連議員と政論メディアの変遷―雑誌の専門化と商業化
第5章 ポスト政論新聞・大阪系全国紙の迂回路―特ダネ主義と政治部記者
第6章 普通選挙体制下のメディア政治家―政党政治と「世論」政治
第7章 海外経験を持つメディア議員たち―東亜同文書院卒業者を中心として
第8章 メディア議員の翼賛・迎合・抵抗―翼賛選挙と公職追放
第9章 自己メディア化する女性議員―その誕生と展開

おすすめコメント

政治の自立性を奪う、《メディアの論理》とは何か?『衆議院議員名鑑』の記述をもとに、メディア出身・関連議員(メディア議員)980余人を抽出しデータベース化。さまざまな観点からの数量的調査を通して、「政治の論理=価値や理念の実現」が「メディアの論理=社会的影響力の最大化」に取り込まれてゆき、世論迎合型(=劇場型)政治へといたる、そのルーツと変遷を検証する。10名の研究者によるポリフォニックな共同研究。

著者紹介

佐藤 卓己 (サトウ タクミ)  
1960年広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都大学博士(文学)。東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、国際日本文化研究センター助教授などを経て、京都大学大学院教育学研究科教授
河崎 吉紀 (カワサキ ヨシノリ)  
1974年奈良県生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程退学。博士(新聞学)。現在、同志社大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)