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日本経済を診る シン・競争の作法

ちくま新書 1915

出版社名 筑摩書房
出版年月 2026年4月
ISBNコード 978-4-480-07740-0
4-480-07740-5
税込価格 1,320円
頁数・縦 360P 18cm

商品内容

要旨

異次元緩和が実現したのは円安と株高だけであった。恩恵を受けたのは輸出企業と投資家。多くの国民は蚊帳の外に。コロナ禍以降、混迷はより深まる。交易条件の悪化、実質円安の進行、実質賃金の低下。私たちの経済状況は悪化の一途をたどっている―。マクロ経済学の第一人者が、データを丹念に読み解き、とくに九〇年代以降の日本経済の変貌ぶりを診断。まっとうな保守主義の立場から、理論と実証を通じて政策を批判的に検証し、進むべき道筋をはっきりと照らす。

目次

プロローグ マクロ経済データと向きあってきて
第1部 診断書を書く―価格を診る(なぜ、インフレになっても「デフレ感覚」が続いたのか?
物価を診る―「デフレ感覚」の正体とは?
賃金を診る―労使協調の賃上げの不思議
需要と供給が出てこない!)
第2部 診断書を書く―金利、外国為替、株価を診る(「マイナスの実質金利」をめぐる診断記録―あるいは、見えづらくなった預金者の負担
「もはや1ドル360円時代の円安に逆戻り」をめぐる診断記録―あるいは、見えづらくなった国民の負担
「「バブルぬき」の高株価」をめぐる診断記録―あるいは、見えづらくなった「株主以外の国民」の負担
投資家にとってのマクロ経済学―失敗しても納得できる投資)
第3部 診断書を書く―モノ、カネ、ヒトの循環を診る(SNAから診た日本経済―交易損失が明るみにした「円高阻止」の功罪
資金循環表から診た日本経済―複雑怪奇な資金循環を生み出した財政金融政策の功罪
労働統計から診た日本経済―「人手不足」という巧妙なレトリック
旧いマクロ経済データを診る―そこに政策の愚を読む)
第4部 そして処方箋を書く(巧妙な政策レトリックと滑稽な政策ロジック―表面上の対立の解消と実質的な対立の深化
「健康な経済」のための政策処方箋―財政規律の回復をきっかけとして
『ブリューメル18日』を読んで―「シン・競争の作法」)
エピローグ 町医者と専門医のはざまで

出版社・メーカーコメント

歪んだ経済を治せるのか? マクロ経済学の第一人者が、データを丹念に読み解き、日本経済の変貌を診断。推測でも印象論でもない。数字が示す、この国の現実。

著者紹介

齊藤 誠 (サイトウ マコト)  
1960年生まれ。國學院大學経済学部教授。1983年京都大学経済学部卒業、1992年マサチューセッツ工科大学経済学部博士課程修了、Ph.D.取得。住友信託銀行調査部、ブリティッシュ・コロンビア大学、京都大学、大阪大学、一橋大学、名古屋大学を経て2025年4月より現職。2007年に日本経済学会・石川賞を受賞。2014年に紫綬褒章を受章。主な著書に『金融技術の考え方・使い方』(有斐閣、日経・経済図書文化賞受賞)、『資産価格とマクロ経済』(日本経済新聞出版社、毎日新聞社エコノミスト賞受賞)がある。マクロ経済学において理論、実証、政策提言の分野で先端的な研究をつづけ、高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)