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西洋中世の男と女 聖性の呪縛の下で

ちくま学芸文庫 ア25−2

出版社名 筑摩書房
出版年月 2007年10月
ISBNコード 978-4-480-09102-4
4-480-09102-5
税込価格 1,320円
頁数・縦 307P 15cm

商品内容

要旨

中世のキリスト教会は男女関係のあるべき姿を定め、夫婦の性行為にまで厳しく介入しようとした。厳格でこっけいに見える性的禁則、二転三転する娼婦の位置づけ、聖職者自身の性の問題。そんな矛盾や悲哀をかかえた世相を克明に描くことで、当時の人々の処世の様が浮かび上がる。著者は、この中世社会における性愛の扱い方が、現在のヨーロッパ文化にも通じているとし、「西洋個人主義は、中世の人々が男と女の問題を自覚する中で生まれた」と論じる。ホーソーンの『緋文字』等の物語と、史実をつき合わせ、民衆が教会から「個人」を取り戻した過程を丁寧にひもとく。

目次

第1章 『緋文字』の世界
第2章 古代・中世の宇宙観のなかの男と女(古代人の宇宙観
ローマ人の男女関係)
第3章 聖性の形成・解体と聖職者・女性(ユダヤ教と男女関係
初期キリスト教と男女関係
聖なるものの変質)
第4章 聖なるむすびつきとしての結婚(ゲルマン人の結婚
教会に管理される結婚
贖罪規定書から)
第5章 娼婦たちと社会(娼婦の位置
娼婦と娼婦宿)
第6章 中世の男と女にとって愛とは何か(聖性の呪縛の下で
個人の誕生)

著者紹介

阿部 謹也 (アベ キンヤ)  
1935年、東京に生まれる。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学教授、一橋大学教授、一橋大学学長、共立女子大学学長などを歴任。一橋大学名誉教授。著書多数あり。2006年9月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)