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西洋中世の愛と人格 「世間」論序説

講談社学術文庫 2594

出版社名 講談社
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-06-518206-2
4-06-518206-9
税込価格 1,221円
頁数・縦 283P 15cm

商品内容

要旨

なぜ、日本人は「世間を騒がせて申し訳ありません」と謝罪するのか。無実ならば決して謝罪せず、世の中が納得するまで主張を続ける西洋との違いはどこから生まれるのだろうか。日本古来の「世間」と対比させつつ、西洋の「社会」を構成している「個人」や「愛」が成立する過程を綿密に描き出す、西洋史学の泰斗が晩年に到達した独自の日本人論の原点!

目次

1 世間と社会(世間の中の一人として
どのような世間に立脚しているのか ほか)
2 個人と人格の成立について(個人と人格のありかた
人格を求めて―アーロン・グレーヴィッチの問題提起 ほか)
3 神判の世界とケガレ(公と私の逆転
いまも呪術的な世界が―日常生活の次元で ほか)
4 西欧における愛のかたち(「愛」、その実質
プラトンと初期キリスト教における愛 ほか)

おすすめコメント

名著『「世間」とは何か』はここから生まれた。西洋の「社会」の形成過程を描き日本の「世間」と対峙させた、晩年の日本人論の原点。

著者紹介

阿部 謹也 (アベ キンヤ)  
1935‐2006年。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。一橋大学名誉教授。専門は西洋中世史。主な著書に『ハーメルンの笛吹き男』、『中世を旅する人びと』(サントリー学芸賞)、『中世の窓から』(大佛次郎賞)、訳書に『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』(日本翻訳文化賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)