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異本論

ちくま文庫 と1−6

出版社名 筑摩書房
出版年月 2010年7月
ISBNコード 978-4-480-42749-6
4-480-42749-X
税込価格 638円
頁数・縦 202P 15cm

商品内容

要旨

読者とは、著者の意図など考えずに自由な読み方をしていいのである。十人十色の理解。理解されることで表現は変化し、そこに異本が生じる。口承文芸など長い伝承期間を経た物語や歌謡が、具体性・簡潔性を具え古典になるのはそのためである。古典は読者によって誕生する。翻訳、コピー、原形と典型など、異本化作用から、広く表現文化について考えた画期的な本。初の文庫化。

目次

読者の視点
コピー
異本の収斂
ノイズ
移り変り
排除性
異本の復権
自然の編集
文学史の問題
時間と空間
一斉開花
古典への道

おすすめコメント

表現は人に理解されるたびに変化する、それが異本である。読者は自由な読み方をしてよいのだ、著者の意図など考慮せずに。画期的な読者論。

著者紹介

外山 滋比古 (トヤマ シゲヒコ)  
1923年生まれ。東京文理科大学英文科卒業。雑誌『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学で教鞭を執る。お茶の水女子大学名誉教授。専攻の英文学に始まり、エディターシップ、思考、日本語論などの分野で、独創的な仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)