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エクソダス症候群

創元日本SF叢書 05

出版社名 東京創元社
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-488-01818-4
4-488-01818-1
税込価格 1,870円
頁数・縦 275P 20cm

商品内容

要旨

すべての精神疾患がコントロール下に置かれた近未来、それでも人々は死を求めた。十棟からなるその病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹”を模した配置で建てられていた。ゾネンシュタイン病院―亡くなった父親がかつて勤務した、火星で唯一の精神病院。地球の大学病院を追われ、生まれ故郷へ帰ってきた青年医師カズキは、この過酷な開拓地の、薬もベッドもスタッフも不足した病院へ着任する。そして彼の帰郷と同時に、隠されていた不穏な歯車が動きはじめた。二十五年前に、この場所で何があったのか。舞台は火星開拓地、テーマは精神医療史。新たな地平を拓く、初の書下し長編。

出版社
商品紹介

第一、第二作品集が連続して直木賞候補となり、それぞれ日本SF大賞、同特別賞を受賞した新鋭が放つ初長編。舞台は火星開拓地。

おすすめコメント

第1作『盤上の夜』、第2作『ヨハネスブルグの天使たち』が連続して直木賞候補となり、それぞれ日本SF大賞、同特別賞を受賞した驚異の新鋭が放つ、待望の第1長編 すべての精神疾患が管理下に置かれた近未来、それでも人々は死を求めた。地球での職を追われた青年医師は、生まれ故郷の火星へ帰ってきた。かつて父親が勤務した、開拓地で唯一の精神病院へ赴任するが。精神医療とその歴史に挑む。

著者紹介

宮内 悠介 (ミヤウチ ユウスケ)  
1979年東京生まれ。92年までニューヨーク在住、早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。2010年、囲碁を題材とした「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞の最終候補となり、選考委員特別賞である山田正紀賞に輝く。同作を表題とする『盤上の夜』は第1作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞。さらに第2作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も第149回直木賞候補となり、第34回日本SF大賞特別賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)