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標準化ビジネス戦略大全

出版社名 日経BP日本経済新聞出版本部
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-532-13516-4
4-532-13516-8
税込価格 4,180円
頁数・縦 430P 21cm

商品内容

要旨

オープンイノベーションの時代では、自らの独自技術を生み出す「知財生産活動」と同時に、他社の技術を入手し活用する「知財利用戦略」、自らの技術を他者に積極的に使わせる「知財普及戦略」が必須だ。そして、この知財利用、知財普及を実現するうえで、様々なルールが自然発生的に、もしくは人工的に整備されている。標準化活動は、このルールづくりの代表的な場であり、これらのルールがグローバルビジネスの成否を左右する。本書は、グローバルビジネスルールのなかで、ビジネスルールづくりのツールとして標準化を駆使し、自らの有する知的財産の価値を最大化し、総合的なビジネス戦略を構築するための手引き書。ビジネスにおける様々な仕掛けと結果を標準化の観点から分析し、その効果と結果を解説する。

目次

第1章 標準化はビジネスをどう変えるのか
第2章 標準化の様々な顔
第3章 サプライチェーンにおける標準化の意味
第4章 モジュラー化を加速しビジネスを変える
第5章 規格に特許を包含させる戦略
第6章 試験方法規格の戦略的活用
第7章 認証のビジネス活用によるアドバンテージ
第8章 製品開発・市場化における知財マネジメント戦略:ツールとしての標準化
第9章 事例で学ぶ逆転のための標準化戦略
終章 新しい時代に向けた標準化の変化

出版社・メーカーコメント

標準化の重要性が様々な場で指摘されるようになって久しい。欧米諸国によってつくられた国際標準をフォローする時代は終わり、標準化に代表される製品やサービスに関する国際ルールづくりを率先して行わなければ、グローバルビジネスで生き残ることが困難な時代のなか、日本は韓国、中国などに大きな遅れをとりつつあります。これは、日本の標準化活動が、国際標準化機関であるISO、IECや日本の国家規格であるJISの規格作成会議に出席する「標準化専門家」に任され、経営の視点、知財マネジメントの視点を標準化活動に反映することを怠ってきたからに他なりません。「オープンイノベーション」の時代では、自らの独自技術を生み出す「知財生産活動」と同時に、他社の技術を入手し活用する「知財利用戦略」、自らの技術を他者に積極的に使わせる「知財普及戦略」が必須といえます。そして、この知財利用、知財普及を実現するうえで、様々なルールが自然発生的に、もしくは人工的に整備されています。標準化活動は、このルールづくりの代表的な場であり、これらのルールがグローバルビジネスの成否を左右するのです。本書は、ビジネスルールづくりのツールとして標準化を駆使し、自らの有する知的財産の価値を最大化し、総合的なビジネス戦略を構築することができる人材のための「標準化の価値を知るためのビジネス書」。ビジネスにおける様々な仕掛と結果を標準化の観点から分析し、その効果と結果を理解することで、過去の成功事例において標準化が果たした役割と同様の役割を、自らのビジネスで獲得できる戦略を考案する力を獲得できる決定版の内容となります。本書は、DVD、自転車、CD‐R、社内LAN、デジタルカメラ、特保、液晶パネル、光触媒、MPEG、抗菌製品、自転車部品、DVD−RAM、電動アシストなどの多様な事例を交えて興味深く記述、欧米各国の標準化戦略についても解説します。

著者紹介

江藤 学 (エトウ マナブ)  
一橋大学経営管理研究科教授。1985年大阪大学基礎工学部修士課程修了後、通商産業省に入省。産業技術政策の立案に従事し、その間米国ニューメキシコ大学客員研究員、筑波大学社会科学系専任講師などを経験。2004年に在仏OECD代表部から帰国後、産業技術総合研究所、経済産業省で基準認証政策を推進。08年東北大学工学研究科博士後期課程を修了し、一橋大学イノベーション研究センター教授。2011〜13年にJETROジュネーブ事務所長としてスイスに赴任した後、13年よりイノベーション研究センター特任教授、16年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)