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道化と笏杖

高山宏セレクション〈異貌の人文学〉

出版社名 白水社
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-560-08306-2
4-560-08306-1
税込価格 7,040円
頁数・縦 544,15P 20cm

商品内容

要旨

“道化”論の決定版。中世の愚者文学、シェイクスピア劇から20世紀の映画まで、秩序と混沌の間に立つ“道化”の正体を解き明かす。山口昌男「道化と幻想絵画」他(単行本初収録)を併録。

目次

序論
第1部 フールとそのショー(幻影としてのフール
フールの基本的特性
フールとミメーシス)
第2部 愚行のパターン(フールの恒久性
原始的・魔術的存在としてのフール
秩序と混沌とフール
フールと「善」と「悪」
フール、境界、中心)
第3部 フールと王国(王、英雄そしてフール
フールと女
愚行の悲劇的次元―『ハムレット』
愚行の喜劇的次元―バスター・キートンの『キートン将軍』
至上者たるフール―『リア王』
愚行共和国と聖なるフール)

おすすめコメント

道化論の決定版、待望の復刊 〈道化〉とは何か。秩序と混沌、賢と愚、正気と狂気のはざまに立ち、愚行によって世界を転倒させ、祝祭化する存在。ある時はお調子者のトリックスターとして、ある時は賢なる愚者として、あるいはスケープゴート(犠牲)として、〈道化〉は大きな役割を果たしてきた。本書は、中世民衆の祝祭や宮廷道化、ルネッサンスの愚者文学、シェイクスピア劇から、北米インディアンの儀礼道化、サーカスのクラウン、映画の喜劇王チャップリンやキートンまで、元型的存在としての〈道化〉の系譜を辿り、境界を侵犯・超越するその機能を脱領域的に解き明かす、1960年代〈知性の夏〉が生んだ道化論の決定版である。〈道化の文化史〉を絵解きする貴重な図版多数。100頁に及ぶ「訳注をかねたフール小事典」に、特別付録として、本書に逸早く注目した山口昌男の記念碑的エッセー「道化と幻想絵画」(単行本初収録)他を追加収録。「1960年代後半、「魂の心理学」に人文科学全体が総力戦で当たった人文学栄光の刹那の、アプローチの自在、選ばれる対象の脱領域ぶり……両面における極致である」(高山宏)。「愉しい知的遊戯に満ち満ちている本」(山口昌男)

著者紹介

ウィルフォード,ウィリアム (ウィルフォード,ウィリアム)   Willeford,William
1929‐。アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれ。カリフォルニア大学バークレー校で修士号取得後、チューリッヒに移り、C・G・ユング・インスティチュートで分析心理学を学び、セラピストとなる。チューリッヒ大学で博士号を取得。サナトリウムやクリニックで心理療法活動に従事した後、シアトルのワシントン大学英文学・比較文学科の教授に就任。心理学雑誌に多数の論文を発表
高山 宏 (タカヤマ ヒロシ)  
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、大妻女子大学比較文化学部教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)