• 本

魔の遺産

PHP文庫

出版社名 PHP研究所
出版年月 2002年5月
ISBNコード 978-4-569-57634-3
4-569-57634-6
税込価格 628円
頁数・縦 285P 15cm

商品内容

要旨

敗戦から八年後の広島。そこには、原爆の後遺症とたたかいながら日々を送る人々の、複雑な想いに満ちた生活があった。“あの日”の記憶、原爆症の現実、戦争に対する感懐、そしてそれを乗り越えて生きようとする意志…。人類がうみだしてしまった核兵器という“現代の悪魔”の最初の実験場となった都市の心模様が、主人公であるルポライターの目を通し、リアリティーを持って読者に迫る長編小説。

著者紹介

阿川 弘之 (アガワ ヒロユキ)  
1920(大正9)年、広島市生れ。’42年、東大国文科を繰上げ卒業し、海軍予備学生として海軍に入る。戦後、志賀直哉の知遇を得て師事。’53年、学徒兵体験に基づく『春の城』で読売文学賞を受賞。同世代の戦死者に対する共感と鎮魂あふれる作品も多い。芸術院会員。’99年、文化勲章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)