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養老孟司の〈逆さメガネ〉

PHP新書 263

出版社名 PHP研究所
出版年月 2003年8月
ISBNコード 978-4-569-63083-0
4-569-63083-9
税込価格 748円
頁数・縦 205P 18cm

商品内容

要旨

「世の中おかしくなった」と誰もがいう。教育の荒廃、凶悪犯罪、環境破壊、金銭汚職…。ことあるごとに「誰かのせい」がはじまる。政治家が、役人が、教師が、そして会社が悪い。そうじゃない!あなた自身の見方・考え方がまちがっているのだ。「都市こそ進歩」「個性は心にある」「バリア・フリーの社会を」…。現代人のその価値観は、大きな錯覚である。本書では、「都市主義」「脳化社会」のゆがみを鋭く指摘。これまでの常識にしばられず、本質を見抜けるか。養老流の“逆さメガネ”を披露。

目次

第1章 現代人の大きな錯覚―“逆さメガネ”の教育論
第2章 都市化社会と村社会―脳化社会の問題
第3章 身体感覚を忘れた日本人―都市化と身体
第4章 大人の都合と子どもの教育―問題は親にあり
第5章 変わる自分、変わらない自分―心と身体の関係
第6章 人間が幸福にならない脳化社会―意識的世界の限界
第7章 ふつうの人が幸福に暮らせる社会―共同体を生きる
エピローグ 男と女は平等か―人間を分割してしまうもの

おすすめコメント

現代人はなぜ“利口なバカ”になったのか。思い込みのワナを解きほぐす!偏見を持って見ることを「色メガネをかけて見る」と表現します。現代社会の人は「色メガネ」どころか「逆さメガネ」をかけてるんじゃないか。私はときどきそう思うのです。多数の意見だからとか、みんなと同じだからといってそれが当たり前だと思っていたら、自分が「逆さメガネ」をかけていることに気づいていないのです。「逆さメガネ」をかけているのは、お前じゃないか。そういわれそうな気もします。どちらかどうかは、本書を読んで、考えてみてください。

著者紹介

養老 孟司 (ヨウロウ タケシ)  
1937年鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業。専門は解剖学。95年東京大学医学部教授を退官し、96年より北里大学教授。東京大学名誉教授。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)