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寄り道して考える

PHP文庫

出版社名 PHP研究所
出版年月 2004年6月
ISBNコード 978-4-569-66210-7
4-569-66210-2
税込価格 607円
頁数・縦 261P 15cm

商品内容

要旨

一人は敗戦時まだ八歳、一人は十七歳の多感な青年。年齢差約十歳の二人がおりなす会話は、お互いの精神形成史の披瀝に始まり、日本人特有のモノの考え方・行動について、エリートとは何かについて、お金と宗教、果てはいじめ問題や自殺まで、まるで目的地を決めずに足のむくまま気の向くままに彷徨う旅のよう。異色の解剖学者と数学者の丁々発止の会話から日本と日本人の今が見えてくる。

目次

第1章 「いい加減」でいいじゃないか―軟弱者だからこそできる「柔軟思考」
第2章 「九割」の大多数より「一割」の少数派たれ―「はみ出し者」が新たな時代を築く
第3章 「一致団結、頑張ろう」の軍隊文化を問う―全共闘からオウムまで
第4章 おカネとシステム信仰と日本人―価値という尺度の使い方
第5章 拡大する「脳」―論理的思考の裏側にあるもの
第6章 神なき国の精神史―日本の思想・文学・言葉談
第7章 「システム」からの脱出―いじめ、自殺、閉塞感を生み出す社会構造を破るには

著者紹介

養老 孟司 (ヨウロウ タケシ)  
1937年11月11日、鎌倉市に生まれる。1962年東京大学医学部卒業。1971年頃、大学入学以来とだえていた「虫捕り」を再開。1972年東京大学医学部助教授。1981年東京大学医学部教授。1995年春、定年を待たずに東京大学を退官。現在、北里大学教授
森 毅 (モリ ツヨシ)  
1928年1月10日、東京に生まれる。大阪で小・中時代、京都の三高で青春を過ごすという三都人生を送る。1950年東京大学理学部数学科卒業。1951年北海道大学助手、1957年京都大学助教授、1971年教授。1991年春、退官。現在、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)