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肖像画で読み解くイギリス史

PHP新書 949

出版社名 PHP研究所
出版年月 2014年9月
ISBNコード 978-4-569-82111-5
4-569-82111-1
税込価格 1,100円
頁数・縦 260P 18cm

商品内容

要旨

離婚を禁止していたローマ・カトリック教会から離脱し、若い女と再婚したヘンリー8世。その眼には、感情のかけらもない。「陽気な王様」チャールズ2世を惑わした美女、ネル・グウィンとバーバラ・ヴィリアーズ。彼女たちの肖像画は、王を夢中にさせたネルの愛らしさとバーバラの色っぽさを十全に伝える。最初の本格的な英語辞典を生み出したサミュエル・ジョンソンの姿からは、彼の強烈な個性を窺い知ることができる。イギリスは歴史に学ぶことを重要視し、数多くの肖像画を後世に残してきた。肖像画を深く知ることで英国史の本当の面白さが見えてくる。

目次

イギリス肖像画の起源
男の見栄と王の無情
細密肖像画という恋の小道具
女王の切ない女心
流血と悲劇の時代
欲望の聖母たち
肖像画のターニング・ポイント
本物の偉人はエキセントリック
黄金時代の到来
写真の登場という危機
肖像画の復興者たち
現代の絶望を描く

著者紹介

齊藤 貴子 (サイトウ タカコ)  
横浜市生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同大学大学院教育学研究科博士課程修了。早稲田大学および同大学エクステンションセンター講師。上智大学大学院文学研究科講師。専門は近代イギリス文学・文化で、主として詩と美術の相関を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)