
埴谷雄高と存在論 自同律の不快・虚体・存在の革命
平凡社選書 209
| 出版社名 | 平凡社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2000年10月 |
| ISBNコード |
978-4-582-84209-8
(4-582-84209-7) |
| 税込価格 | 3,080円 |
| 頁数・縦 | 342P 20cm |
商品内容
| 要旨 |
戦後文学のなかにあって、あたかも「魔の山」のごとく神秘に身を包んで屹立する埴谷雄高の文学。その難解な意匠と沈鬱な気分のうちに、いかなる思想的なポテンシャルがあったのか。「自同律の不快」という「前‐存在論的根本気分」のリアリティが、存在についての問いを読者の内に喚起し、「存在の革命」へと誘導する。そこに、埴谷雄高の文学の未完の可能性を見出し、同時にその隘路をも発見しようとする。「存在論」という切り口から埴谷文学の魅力と限界を鮮やかに画定し、新たな「精神のリレー」へと読者を誘う瞠目すべき埴谷雄高論。 |
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| 目次 |
第1章 『死霊』の懐胎―獄中にて |

