
W氏との対話 フロイトの一患者の生涯
出版社名 | みすず書房 |
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出版年月 | 2001年9月 |
ISBNコード |
978-4-622-03969-3
(4-622-03969-9) |
税込価格 | 3,960円 |
頁数・縦 | 288P 20cm |
商品内容
要旨 |
1910年、ウィーンのフロイトの許に、一人のロシア人青年貴族が訪れた。彼の治療は4年に及ぶ。最も重要だとフロイトが考えたのは、患者が幼年時代にみた不安夢で、夢の中では6、7匹の白い狼がある役割を演じていた。そこでフロイトは、この患者を「狼男」と名づけた。アンナ・O、ドラ、ねずみ男、小さなハンス、シュレーバー…フロイトの有名な症例の中でも「ある幼児期神経症の病歴より」または「症例狼男」は、精神分析史に燦然と輝く成功例として知られてきた。1972年、著者はウィーンの一角に住む85歳の「狼男」に出会い、92歳のその死まで、インタビューを繰り返した。ロシアでの子供時代の日々、フロイトとの治療の詳細、保険外交員の生活、「自伝」の出版や金銭的な援助をはじめ、フロイト派がこの特別の患者を抱え込んできたこと、そして彼を終生悩ませつづけてきた女性と金銭の問題。果たして「狼男」は治癒していたのか。フロイトや弟子たちの診断は正しかったのだろうか。20世紀精神分析史の光と陰を象徴する貴重な書。 |
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目次 |
1 ヴォルフマン(ユーゲントシュティールの人 |
出版社 商品紹介 |
フロイトの一患者で「症例狼男」とよばれた人物が、フロイトとの関係を中心に自らの生涯を語る。 |
おすすめコメント
「症例狼男」1910年、フロイトのもとに訪れたロシア人青年貴族が、幼年時代に見た夢は、6、7匹の白い狼がある役割を演じていた。これは精神分析史に燦然と輝く成功例として知られる。1972年、著者は、85歳の「狼男」に会い、92歳のその死までインタビューを繰り返した。20世紀精神分析史の光と影を象徴する貴重な書。2001年9月刊