• 本

〈想像〉のレッスン

NTT出版ライブラリーレゾナント 015

出版社名 NTT出版
出版年月 2005年10月
ISBNコード 978-4-7571-4127-8
4-7571-4127-0
税込価格 1,870円
頁数・縦 323P 19cm

商品内容

要旨

微かな違和の感覚を掬い取るために日常の「裂け目」に分け入る、「見る」ことの野性を甦らせるアートの跳躍力とは!本書は、「アート」という名でいま、おびただしいばかりに起こっている出来事はいったい何なのか、を問おうとしている。

目次

0 見えないものを見る
1 壊れたもの―日常のがらくたのなかから
2 塞がれたもの―困難な自由について
3 棄てられたもの―時を行き来する
4 見失ったもの―意味のゼロ還元?
5 消え入るもの―「顔」
6 忘れてはならないもの
7 限界へのまなざし

おすすめコメント

「見る」ことの野性を甦らせるアートの跳躍力とは!ここにあるものを手がかりにここに“ない”ものを想う。この力が、たとえば“まだないもの、もうないもの”への心のたなびきとして、希望や祈りを、想い出や咎の意識、あるいは後悔を、かたちづくってきた。他人の悲惨や困窮への思いやりを、あるいはなにがしかの義に身を捧ぐという態度を、かたちづくってきた。<想像>することの重要性とは何か?微かな違和の感覚を掬い取るために日常の<裂け目>に分け入る。

著者紹介

鷲田 清一 (ワシダ キヨカズ)  
1949年京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。おもな著書に、『「聴く」ことの力―臨床哲学試論』(桑原武夫学芸賞受賞)、『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)