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WAYFINDING道を見つける力 人類はナビゲーションで進化した

出版社名 インターシフト
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-7726-9571-8
4-7726-9571-0
税込価格 2,970円
頁数・縦 415P 20cm

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要旨

未知の場所を訪れようとするときに、グーグル・マップなどGPSを使ったナビゲーション・システムを利用する人は多いだろう。だが人類は、GPSどころか地図も羅針盤もない時代から、道を見つけて目的地に到達する能力を持っていた。それは、脳内のどのようなメカニズムによるものなのだろうか。本書では、人類がGPSなどを使わずに道を見つける「ウェイファインディング」のメカニズムを、脳科学や人類学の成果、北極圏やオーストラリア先住民などの事例をもとに探っている。ウェイファインディングや空間記憶を司る脳の主な領域は「海馬」であり、人類が道を探しながら広範囲に移動することで、進化の過程で海馬は大きくなった。しかし、GPSに依存したり、特定の場所にとどまり生活し移動の機会が少なくなった現代人は、海馬をあまり使わなくなり、そのせいでさまざまな弊害が出る可能性があるという。著者はジャーナリストで、サイエンス、テクノロジーなどの分野で『ニューヨーカー』『アトランティック』『ウォール・ストリート・ジャーナル』などで執筆している。マサチューセッツ工科大学(MIT)・ナイト・サイエンス・ジャーナリズム・フェロー。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2021年3月10日]

商品内容

要旨

脳のなかの時空間から、言語・物語の起源までナビゲーションと進化をめぐる壮大な探究の旅へ!道を見つける力が、私たちを「人間」にしたことを明かす。

目次

はじめに 道を見つける
1 北極圏(最後の道なき場所
記憶の地景
幼少期の記憶はなぜ消えるのか
動物たちのナビゲーションの謎
ヒトの認知能力を飛躍させる
AIは物語を理解できるか)
2 オーストラリア(スーパーノマド
ドリームタイムの作図法
脳のなかの空間と時間
雷の民のあいだで
あなたが左なら、わたしは北)
3 オセアニア(人類最古の科学
オセアニアの宇宙飛行士たち
気候変動に抗する航海術
GPSが脳になりかわる
迷子のテスラ)
おわりに トポフィリアの天性

著者紹介

オコナー,M.R. (オコナー,M.R.)   O’Connor,M.R.
ジャーナリスト。サイエンス、テクノロジーなどの分野で執筆。マサチューセッツ工科大学(MIT)・ナイト・サイエンス・ジャーナリズム・フェロー(2016年)。ニューヨーク・ブルックリン在住
梅田 智世 (ウメダ チセイ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)