• 本

傷だらけの光源氏

出版社名 辰巳出版
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-7778-3087-9
4-7778-3087-X
税込価格 1,650円
頁数・縦 295P 19cm

商品内容

要旨

光源氏をとりまく等身大な人間模様。あふれるストレス死、モノのように扱われるカラダ、拒食に走る女君…。紫式部が本当に描きたかったのは、“誰かの”ではなく、“自らの”人生を生きる女性だった。人気の古典エッセイストによるカラダ目線の『源氏物語』論。

目次

第1章 感じるエロス(病気する体
抑圧のエロス
リアルな身体描写
ブスな女の現実感)
第2章 『源氏物語』のリアリティ(ブスでもない美女でもない女の魅力
等身大の男たち
“光る源氏”のコンプレックス
リアリティへのこだわり)
第3章 五感で感じる『源氏物語』(感じる視覚
感じる触覚
感じる聴覚
感じる嗅覚
感じない味覚)
第4章 自分の心と体を生きる(感じる経済
感じる不幸
紫式部の「感じる能力」)

出版社・メーカーコメント

2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公・紫式部が生み出した、日本古典文学の傑作「源氏物語」。本書は、「源氏物語」の全訳本も刊行し、『女系図でみる驚きの日本史』『くそじじいとくそばばあの日本史』といったヒット作品も多く執筆している古典エッセイスト大塚ひかり氏による”源氏物語”論になります。登場人物の「カラダ」と「ココロ」に着目し、ストレス耐性のない貴族、モノのように扱われるカラダ、モラハラ男…といった現代社会にも通じるリアルな世界として「源氏物語」を捉えなおしていく。