• 本

それはどっちだったか

出版社名 彩流社
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-7791-2094-7
4-7791-2094-2
税込価格 4,400円
頁数・縦 477P 20cm

商品内容

要旨

災厄の果実が、またひとつ増えていく―南北戦争前のアメリカ南部の田舎町インディアンタウン。“嘘”をつくことによって果てしなく堕ちていく町の名士。恐怖と笑いが入り混じる独特の筆致で浮かび上がるトウェインの鋭い人間観察と、同時代アメリカへの批判的精神。晩年の幻の「傑作」、本邦初訳!原型となった短編「インディアンタウン」(1899)も収録(本邦初訳)。

おすすめコメント

グロテスクで残酷な笑いと悪夢の物語── マーク・トウェイン晩年の幻の「傑作」、本邦初訳! 南北戦争前のアメリカ南部の田舎町インディアンタウン。〈嘘〉をつくことによって果てしなく堕ちていく町の名士。恐怖と笑いが入り混じる独特の筆致で浮かび上がる、トウェインの鋭い人間観察と、同時代アメリカへの批判的精神。晩年期の1899〜1906年にかけて長く断続的に書き継がれた 未発表作品『それはどっちだったか』。19世紀の人種問題を背景の一部にした暗く苦い物語は、一般的な明るいイメージのトウェイン像を大きく裏切る異色の作品であるが、盛期から晩年に至る作家の歩みを凝縮した「隠れた代表作」と言える。トウェインが執筆にかけた年数と分量から、無視できない作品であるにも かかわらず、国内外で長く黙殺されているトウェインの幻の「傑作」を、丁寧な「解説」とともに紹介する。原型となった短編「インディアンタウン」(1899)も収録(本邦初訳)!

著者紹介

トウェイン,マーク (トウェイン,マーク)   Twain,Mark
1835‐1910。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)。1839年に家族と共に移り住んだ町ミズーリ州ハンニバルで幼少期の大半を過ごし、その後、印刷工、蒸気船パイロット、新聞記者などの職業を転々としながら文筆家への道を歩み始める。1869年出版の旅行記『地中海遊覧記』で文名を確立し、南北戦争後のアメリカ文学を代表する書き手としての活躍が本格的に始まる
里内 克巳 (サトウチ カツミ)  
京都大学大学院修士課程修了。現在、大阪大学言語文化研究科准教授。南北戦争後から20世紀初頭までのアメリカ文学を主たる専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)