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フーコーの風向き 近代国家の系譜学

出版社名 青土社
出版年月 2020年9月
ISBNコード 978-4-7917-7303-9
4-7917-7303-9
税込価格 3,520円
頁数・縦 391,30P 20cm

商品内容

要旨

生命、健康、安全などを理由として立ち現れ、その相貌を自在に変えてきた近代国家。人びとの生や死に巧みに介入し、私たちの思考を知らぬ間に取り囲む権力の所作を、フーコーはいかに描き出したのか。知と権力、認識と実践、法と規律、リスク、戦争の政治言説、統治性、新自由主義。主要な諸概念を手がかりに、歴史や論理に深く分け入り、時代の逆風に立ち向かった思想家の軌跡を追う。

目次

風向きを読む
1 権力分析の方法(ミシェル・フーコーにおける知と権力
「生のポリティクス」と新しい権利
近代権力の複層性―ミシェル・フーコー『監獄の誕生』の歴史像
一九世紀の社会統制における「社会防衛」と「リスク」)
2 近代国家の系譜学(戦争としての政治―一九七六年講義
戦争・法・社会構造―古来の国制と『フランコガリア』をめぐって
ミシェル・フーコーの統治性研究
戦争から統治へ―コレージュ・ド・フランス講義)
3 新自由主義の統治性(自由主義の統治能力―ミシェル・フーコーのオルド自由主義論
「その後」のネオリベラリズム)

著者紹介

重田 園江 (オモダ ソノエ)  
1968年兵庫県西宮市生まれ。早稲田大学政治経済学部、日本開発銀行を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、明治大学政治経済学部教授。専門は、現代思想・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)