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美女とは何か 日中美人の文化史

出版社名 晶文社
出版年月 2001年10月
ISBNコード 978-4-7949-6500-4
4-7949-6500-1
税込価格 2,640円
頁数・縦 464,10P 20cm

商品内容

要旨

古来、美女は世の憧れを誘い、人の心を癒す一方で、男の運命を狂わす悪女であり、亡国の元凶であり、薄幸・世の移ろいのたとえであった。狐も蛇も幽霊も、かならず美しい女に化けて出てくるのはどうしたわけか―。文化によって時代によって、美人観は大きく変化する。文学や絵画のなかで美人はどのように描かれたか。イメージはいかにつくられ、実社会で機能したのだろうか。楊貴妃・遊女・明治令嬢コンクール・ガングロ…日本と中国の歴史を行きかい、異文化交流のはざまに、美女という謎をダイナミックに追いめぐる。東アジアにおける美人幻想をめぐる比較文化研究の決定版誕生。

目次

プロローグ 美女とは何か
第1章 好まれた美貌
第2章 恐れられた美女
第3章 図像の修辞法
第4章 詩のなかの美女、絵のなかの美女
第5章 作り出された美貌
第6章 漢詩文のなかの美人、和文のなかの美人
第7章 審美観の交響
第8章 江戸文化のフィルター
第9章 ナオミが誕生するまで
エピローグ ガングロの啓示

おすすめコメント

古来、美女は世の憧れを誘う一方で、男の運命を狂わす悪女であり、亡国の元凶であり、 女神、幽霊、異人、薄幸、世の移ろいのたとえであった。また、文化によって時代によっ て、美人観は大きく変化する。美人は文学や絵画のなかでどのように描かれ、いかにイ メジが形成され、機能したのだろうか。東アジアにおける美女と美貌に関する比較文 化史の決定版 。

著者紹介

張 競 (チョウ キョウ)  
1953年、上海市生まれ。華東師範大学助手をへて日本留学。東京大学大学院総合文化研究科比較文化博士課程修了。現在、明治大学教授。『恋の中国文明史』で読売文学賞、『近代中国と「恋愛」の発見』でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)