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殺劫(シャーチエ) チベットの文化大革命

出版社名 集広舎
出版年月 2009年10月
ISBNコード 978-4-904213-07-0
4-904213-07-6
税込価格 5,060円
頁数・縦 410P 21cm
シリーズ名 殺劫(シャーチエ)

商品内容

要旨

チベット「封印された記憶」の真実―。一九六六年から十年間、チベット高原を吹き荒れた文化大革命の嵐は仏教王国チベットの伝統文化と信仰生活を完膚なきまでに叩き壊した。現在も続くチベット民族の抵抗は、この史上まれな暴挙が刻印した悲痛な記憶と底流でつながっている。長らく秘められていた「赤いチベット」の真実が、いま本書によって四十余年ぶりに甦る。

目次

第1章 「古いチベット」を破壊せよ―文化大革命の衝撃(やがて革命が押し寄せてくる
ジョカン寺の破壊
「牛鬼蛇神」のつるし上げ
改名の嵐)
第2章 造反者の内戦―「仲の良し悪しは派閥で決まる」(二大造反派)
第3章 「雪の国」の龍―解放軍とチベット(軍事管制
国民皆兵)
第4章 毛沢東の新チベット―「革命」すなわち「殺劫」(革命委員会
人民公社
新たな神の創出)
第5章 エピローグ―二〇年の輪廻(神界の輪廻)

著者紹介

ツェリン,オーセル (ツェリン,オーセル)   Tsering,Woeser
茨仁唯色。1966年、文化大革命下のラサに生まれる。原籍はチベット東部カムのデルゲ(徳格)。1988年、四川省成都の西南民族学院(現・西南民族大学)漢語文(中国語・中国文学)学部を卒業し、ラサで雑誌『西蔵文学』の編集に携わる。主な作品に散文集『名為西蔵的詩』など
藤野 彰 (フジノ アキラ)  
1955年、東京生まれ。78年、早稲田大学政治経済学部卒。同年、読売新聞社入社。86〜87年、中国政府奨学金留学生として山東大学留学。上海特派員、北京特派員、シンガポール支局長、国際部次長などを経て中国総局長(在北京)を2度務める。中国駐在は通算11年。2006年から東京本社編集委員(中国問題担当)
劉 燕子 (リュウ イェンズ)  
作家、現代中国文学者。中国北京生まれ。湖南省長沙で育つ。1991年、留学生として来日し、大阪市立大学大学院(教育学専攻)、関西大学大学院(文学専攻)を経て、現在、関西の複数の大学で非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)