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凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン論 下

講談社文芸文庫 はM4

出版社名 講談社
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-06-290274-8
4-06-290274-5
税込価格 2,420円
頁数・縦 471,42P 16cm
シリーズ名 凡庸な芸術家の肖像

商品内容

要旨

“凡庸”は人類にとっていささかも普遍的な概念ではなく、ある時期に「発明」された優れて歴史的な現実であり、その歴史性はいまなおわれわれにとって同時代のものだ―一八四八年の二月革命、ルイ=ナポレオンのクーデタ及び第二帝政への移行が、なぜ私たちの現実に影を落としているのか。スリリングな論考はマクシムの“凡庸”な生涯と交叉しつつ、大団円を迎える。芸術選奨文部大臣賞受賞。

目次

『凡庸な芸術家の肖像』第2部(承前)(素朴な政治主義者
回想記作者の悲劇
犠牲者の言説
魔女とテロル
性と権力 ほか)
『凡庸な芸術家の肖像』第3部(母と革命
臆病な話者は何を恐れるか
四輪馬車と鉄鎖
足の悲劇
旅行靴と風見鶏 ほか)

おすすめコメント

今なおラディカルで、創造的な批評の金字塔。下巻には『「ボヴァリー夫人」論』とを繋ぐ、工藤庸子氏による必読の長篇解説も収める。

著者紹介

蓮實 重彦 (ハスミ シゲヒコ)  
1936・4・29〜。フランス文学者、映画批評家。東京都生まれ。東京大学仏文学科卒業。パリ大学にて博士号取得。東京大学教授を経て、東京大学第26代総長。1978年『反=日本語論』で読売文学賞、89年『凡庸な芸術家の肖像』で芸術選奨文部大臣賞を受賞、99年にはフランス芸術文化勲章コマンドールを受章する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)