すてきなかばんがおちていた。ぞうさんはもちあげてみました。ろばさんがひっぱってみました。やぎさんがかんでみました。動物たちは、かわるがわるあけてみようとしますが、どうにもかばんはあきません。そこへ、だれかがやってきまて……。ひとつの茶色いかばんをめぐる、ちいさくてかわいいお話。繊細で優美で真心あふれる絵がファンを魅了してやまない、こみねゆら。『ぼうし』につづく一冊は、独特のちょっぴりユーモラスな可愛らしい世界を閉じ込めた、宝物のような絵本。