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朝鮮半島をどう見るか

集英社新書 0241

出版社名 集英社
出版年月 2004年5月
ISBNコード 978-4-08-720241-0
4-08-720241-0
税込価格 792円
頁数・縦 202P 18cm

商品内容

要旨

韓国での激しい街頭デモの映像や、サッカーW杯時の熱狂ぶり、そして北朝鮮に関する様々な報道。私たちの周りにある朝鮮半島についての情報はいつも刺激的だ。また、それをめぐる議論もいつも熱い。ある人は朝鮮半島の人々の言動を嫌悪を込めて批判し、またある人は、同じ朝鮮半島の人々とのバラ色の未来を熱心に語る。なぜ朝鮮半島については、ほかの国々や地域を論じるときのように、冷静に議論できないのだろうか。本書は、そんな私たちと朝鮮半島の間にあるこじれた問題の構造を一つ一つ解き明かし、問いかける。あなたは朝鮮半島をどう見るのか、と。

目次

第1演習 朝鮮半島をめぐる不思議な議論
第2演習 日本と朝鮮半島の将来は明るいか
第3演習 朝鮮半島は小さいか―基礎的なデータから考える
第4演習 朝鮮半島の人々は「強い民族意識」を持っているか―「常識」に挑戦する
第5演習 解決不可能な大論争?―植民地支配をめぐる議論を解剖する
第6演習 日韓関係はなぜこじれたか―歴史的因果関係を考える
最終演習 北朝鮮について考える―ステレオタイプから離れるための練習問題
追加説明 本当に大事なもの―なんのために朝鮮半島を見るのか

出版社・メーカーコメント

私たちの“朝鮮半島観”を根底から問い直す!?日本人はなぜか「当たり前」の国として、朝鮮半島をとらえることができない。日本人が抱く朝鮮半島の国や人々へのステレオタイプな見方――この構造を一つ一つ解き明かす気鋭の意欲作。

著者紹介

木村 幹 (キムラ カン)  
1966年大阪府生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科助教授。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。愛媛大学法文学部講師、ハーバード大学フェアバンク東アジア研究センター、高麗大学校亜細亜問題研究所の客員研究員などを務める。著作に『朝鮮/韓国ナショナリズムと「小国」意識』(第一三回アジア・太平洋賞特別賞受賞)、『韓国における「権威主義的」体制の成立』(第二五回サントリー学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)