
日本の近代猪瀬直樹著作集 6
土地の神話
日本の近代 猪瀬直樹著作集 6
出版社名 | 小学館 |
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出版年月 | 2002年5月 |
ISBNコード |
978-4-09-394236-2
(4-09-394236-6) |
税込価格 | 1,430円 |
頁数・縦 | 374P 19cm |
シリーズ名 | 日本の近代猪瀬直樹著作集 |
商品内容
要旨 |
『ミカドの肖像』の主役・堤康次郎のライヴァル、五島慶太がデザインした欲望の構図とは。 |
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目次 |
第1章 田園都市という名のユートピア |
出版社・メーカーコメント
日本人が目指したライフスタイルのルーツとは都心に勤めるサラリーマンにとって、東急沿線の住宅地、とりわけ田園調布に一戸建てを持つ、というのが一つのステイタスだが、内実は、満員電車での苦痛な通勤でしかない。そもそものルーツはかの渋沢栄一の息子・秀雄がイギリスのガーデンシティーに魅せられて構想を立てた田園都市計画。しかしこの構想は、五島慶多を始めとする野心あふれる実業家によって欲望に満ちた不動産業へと変貌する。大学の誘致、住宅地と鉄道敷設を一体にした開発、在来私鉄の買収劇など東急王国はみるみる増殖、ロマンあふれる構想はもろくも挫折した。関東大震災後、東京という街がいかにして出来上がっていたかを検証する『ミカドの肖像』の続編ともいえる近代日本論。