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前近代トルコの地方名士 カラオスマンオウル家の研究

明治大学人文科学研究所叢書

出版社名 刀水書房
出版年月 2009年3月
ISBNコード 978-4-88708-377-6
4-88708-377-7
税込価格 7,700円
頁数・縦 329P 22cm

商品内容

目次

第1章 “場”の構造
第2章 カラオスマンオウル家小史(中央権力と地方名家)
第3章 地方名士の富と権力の基盤1・徴税請負
第4章 地方名士の富と権力の基盤2・チフトリキ経営
第5章 カラオスマンオウル家のワクフ活動―富の地域への還元
第6章 一族と郎党(ハウスホールド)
終章 「アーヤーン時代」の終焉
おわりに―「比較ジェントリー論」に向けて

出版社・メーカーコメント

オスマン帝国近世の,在地社会の基本構造とその崩壊を描ききる。世界のトルコ史研究者の中で活躍を続ける著者のライフワーク完成。18〜19世紀初頭のオスマン・トルコ語文書を縦横に駆使して書かれた本書は、「宗教・民族」紛争にゆれる現代「中東問題」の歴史的理解へ示唆を与えると共に、トルコを中心に、中東・バルカンの「地方名士」(アーヤーン)に対する具体的で鮮明なイメージを提供。同時に日本の豪農、中国の郷紳、そしてイギリスのジェントリーなどとの「比較ジェントリー論」に向けての問題提起を試みる書でもある

著者紹介

永田 雄三 (ナガタ ユウゾウ)  
1939年東京に生まれる。千葉大学文理学部卒業、慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、イスタンブル大学大学院文学研究科博士課程修了(Ph.D.)。オスマン帝国史専攻。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て、明治大学文学部教授、財団法人東洋文庫研究員(1970年〜)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)