
赤い指
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2006年7月 |
ISBNコード |
978-4-06-213526-9
(4-06-213526-4) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 270P 20cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞した著者の受賞後第1作である。本作は1999年小説雑誌に発表された作品を元にした書下ろし小説であるが、ストーリーに関する引き出しの豊富な著者の過去の佳作が、こういった形で読むことが出来ることを本当にうれしく思う。さて、今回の作品は倒叙ミステリーの形式をとっているが、実際は、甘やかされて育てられたわがまま息子と折り合いのつかない姑という問題を抱える家族の物語である。息子が犯した殺人の罪を実の母親に着せようとするという、なんとも親不孝な夫婦の姿を通じ、現代の家庭の病根を浮き彫りにする。追い込まれた夫婦の心情に共感する読み手は少なくないだろう。それがまた、やりきれなさを呼び起こすのである。(のり)
(2007年10月23日)
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商品内容
要旨 |
犯罪を越えたその先に、本当の闇がある。二日間の悪夢と、孤独な愛情の物語。 |
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おすすめコメント
直木賞受賞後第一作。構想6年の後に書きあげられた書き下ろし長編小説です。身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に練馬署の名刑事、加賀恭一郎が立ち向かう。ひとつの事件を中心に描き出されるさまざまな親子像。東野圭吾にしか書き得ない、「家族」の物語。『放課後』でのデビューから数えてちょうど60冊目にあたる記念碑的作品。
出版社・メーカーコメント
直木賞受賞後第一作、書き下ろし長編 構想六年、東野圭吾が直木賞受賞後第一作として書き下ろす、深淵なる家族の物語。家族を結びつけ、その絆を守るのは、「愛情」なのだろうか。