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人はなぜ「自由」から逃走するのか エーリヒ・フロムとともに考える

出版社名 ベストセラーズ
出版年月 2020年9月
ISBNコード 978-4-584-13971-4
4-584-13971-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 221P 19cm

商品内容

要旨

ブラック企業による「やりがい搾取」はなぜ起こるのか?ネット上でカリスマを賛美したり、敵を集中攻撃して炎上騒ぎを起こすことに時間を費やしている人は、何が楽しいのか?アメリカ人はなぜ、強権的政治手法をとるトランプ大統領を支持したのか?その傾向が世界中に広がっているのはどうしてか?孤独と不安が蔓延しているから、苦しくて、どこかに救いを求めているからなのか?ならば、政治的民主化と非合理的な社会慣習の解体が進み、高度の科学技術によって人間の能力やコミュニケーション・ネットワークが拡張し続けている現代社会で、孤独と不安を抱える人がどんどん増えているのは何故か?それらこそ、フロムが探求したことであり、「自分は何を苦しがっているのか、どうなったら自由だと感じられるのか」を考えるうえで様々なヒントを与えてくれる。

目次

はじめに―なぜ今、『自由からの逃走』なのか
序章 全体主義を支える「自由からの逃走」
第1章 「自由の代償」とは何か
第2章 宗教改革がもたらした自由
第3章 「自由の二面性」を考える
第4章 「逃避のメカニズム」を知る
第5章 「ナチズムの心理」を知る
第6章 「フロムの希望」は:自由と民主主義
終章 「フロムの現代性と限界」を考える
あとがき―コロナ後の社会を生きる

出版社・メーカーコメント

トランプ、プーチン、ボリス・ジョンソン、習近平、安倍政権……独裁的で強引な政権手法が席巻しはじめた、時代のゆくえと個人の生き方を指南する。いまこそ知るべき最重要古典、エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』を100分de名著でもお馴染みの哲学者仲正昌樹が世界一分かりやすく解説し、時代をどう見通し、生き方をどう選ぶべきか、を知る手がかりにする。

著者紹介

仲正 昌樹 (ナカマサ マサキ)  
1963年、広島県生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学。古典を最も分かりやすく読み解くことで定評がある。また、近年は『Pure Nation』(あごうさとし構成・演出)でドラマトゥルクを担当し、自ら役者を演じるなど、現代思想の芸術への応用の試みにも関わっている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)