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美術コレクションを読む

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2012年11月
ISBNコード 978-4-7664-1988-7
4-7664-1988-X
税込価格 9,900円
頁数・縦 388,13P 22cm

商品内容

要旨

古代からルネサンスを経て近世まで美術コレクションがどのような過程で発生し、現在の形となり、成立していったのか―西洋美術の「蒐集」を読み解く最新の研究成果。

目次

1 古代から中世のコレクション(古代ローマ庭園の美術コレクション―サルスティウス庭園にみる諸問題とともに
都市のコレクションとしての聖遺物―ヴェネツィアの聖遺物蒐集
ビガッロの画家の“聖ゼノビウス祭壇前面飾り”―祭壇装飾/聖遺物から美術品へ)
2 メディチ家のコレクション(一五世紀のメディチ家邸内における絵画―「祈念像」から「美術品」へ
一五世紀メディチ家の古代彫玉蒐集―その社会的及び政治的意義
一五世紀メディチ家彫刻コレクション―新たな彫刻形式の発生および台座
一五、一六世紀のイタリアにおける中国磁器の様相―メディチ家の家財目録を視点として
調度としての絵画―一七世紀ビッティ宮内のタブローの配置)
3 イタリア・フランス・スペインのコレクション(ブルゴーニュ公フィリップ・ル・ボンのコレクション―アレクサンダー大王のタペストリーにみる政治的役割
ルネサンス期の都市国家マントヴァにおけるコレクション―イザベッラ・デステによる蒐集とその展示
ルネサンス期のヴェネツィアにおけるグリマーニ・カメオ
一六世紀イタリアにおける自然の蒐集―ウリッセ・アルドロヴァンディの博物図譜をめぐって
一七世紀パリにおける「好事家」たちの絵画への眼差し
フェリペ三世時代のスペインのコレクション―静物を主題とする絵画の成立と発展
フランソワ・カコー、イタリア駐在フランス人外交官の絵画コレクション
ピエロ・デッラ・フランチェスカ―その評価の変遷と作品の流通
コレクターと画家―セガンティーニの場合)

著者紹介

遠山 公一 (トオヤマ コウイチ)  
慶應義塾大学文学部教授。東京大学人文系大学院博士課程中退
金山 弘昌 (カナヤマ ヒロマサ)  
慶應義塾大学文学部准教授。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)