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翻訳地帯 新しい人文学の批評パラダイムにむけて

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-7664-2518-5
4-7664-2518-9
税込価格 6,050円
頁数・縦 402,14P 22cm

商品内容

要旨

戦争とは、誤訳や食い違いの極端な継続にほかならない。9.11「同時多発テロ」以降の混迷する世界状況を、「翻訳」という観点から緻密に分析する斬新な試み。

目次

イントロダクション(9・11後の翻訳―戦争技法を誤訳する)
第1部 人文主義を翻訳する(人文主義における人間
グローバル翻訳知―比較文学の「発明」、イスタンブール、一九三三年 ほか)
第2部 翻訳不可能性のポリティクス(翻訳可能なものはなにもない
「翻訳不可能」なアルジェリア―言語殺しの政治学 ほか)
第3部 言語戦争(バルカン・バベル―翻訳地帯、軍事地帯
戦争と話法 ほか)
第4部 翻訳のテクノロジー(自然からデータへ
オリジナルなき翻訳―テクスト複製のスキャンダル ほか)
結論(新しい比較文学)

おすすめコメント

本書は、「翻訳可能なものはなにもない」「すべては翻訳可能である」――二つの矛盾するテーゼを掲げ、提言する。

著者紹介

アプター,エミリー (アプター,エミリー)   Apter,Emily
1954年生まれ。1983年プリンストン大学比較文学科で博士号を取得。ニューヨーク大学フランス文学・比較文学教授
秋草 俊一郎 (アキクサ シュンイチロウ)  
1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。専門は比較文学、翻訳研究など
今井 亮一 (イマイ リョウイチ)  
1987年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在籍。2014‐15年度サントリー文化財団鳥井フェロー。専門は比較文学など
坪野 圭介 (ツボノ ケイスケ)  
1984年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。同大学院特任研究員。専門はアメリカを中心とした都市文学・文化
山辺 弦 (ヤマベ ゲン)  
1980年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。東京経済大学経済学部専任講師。専門は現代スペイン語圏のラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)