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小津安二郎サイレント映画の美学

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2019年8月
ISBNコード 978-4-7664-2619-9
4-7664-2619-3
税込価格 4,620円
頁数・縦 318,19P 22cm

商品内容

要旨

ハリウッド映画に強く魅せられた若き日の小津はどのように自身の映画表現を発展させたのか―ハリウッド作品との比較、ヨーロッパ前衛映画論への参照から、初期小津作品の映画的達成を検証する野心的な試み。

目次

序論 小津とサイレント映画の地平
第1部 ローカルな文脈(小津映画の起源―一九二〇年代後半日本のハリウッド映画受容
近代による征服―松竹蒲田撮影所と監督たち)
第2部 グローバルな文脈(フォトジェニー的宙吊り―ルビッチ映画の“動き”について
はかない事物―ヴァナキュラー・モダニズムとしての小津サイレント映画)
第3部 “動き”と“明るさ”の美学を超えて(小市民映画の限界―岩崎昶の批判
一九三四年以降の小津―トーキーへ、さらにトーキー以降)

おすすめコメント

若き日の小津安二郎はアメリカ映画からなにを学んだのか? 1920年〜30年代にグローバルな規模で共有されていたサイレント映画美学の地平で、小津映画の達成を明らかにする。

著者紹介

滝浪 佑紀 (タキナミ ユウキ)  
1977年生まれ。城西国際大学メディア学部准教授。東京大学教養学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了、シカゴ大学大学院映画メディア研究科博士課程修了。専門はサイレント映画研究、メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)