• 本

漂泊のアーレント戦場のヨナス ふたりの二〇世紀ふたつの旅路

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-7664-2678-6
4-7664-2678-9
税込価格 2,200円
頁数・縦 352P 19cm

商品内容

要旨

政治の意味を問い続けたハンナ・アーレントと、未来への責任を基礎づけたハンス・ヨナス。盟友として、ユダヤ人として、思想家としてナチズムに対峙し、ともに二〇世紀を駆け抜けた。二人は、時代が課した過酷な宿命に向かい合い、その破局に対して、それぞれの仕方で、答えを模索し続けた。その二人の思想は「出生」という概念において、閃光のように交錯する。アーレントとヨナスの人生と思索の軌跡を追い、二一世紀を歩むわれわれへの問いかけを探る。

目次

第1章 友情と恋愛のあいだ―誕生から出会いまで 1903‐1933
第2章 漂泊と戦場―ナチズムとの対峙 1933‐1945
第3章 新たな始まり―それぞれの再出発 1945‐1961
第4章 亀裂―アイヒマン論争 1961‐1964
第5章 精神の生活、生命の哲学―方向転換の季節 1964‐1975
第6章 最後の対話―テクノロジーへの問い 1975‐1993
第7章 考察―アーレントとヨナスの比較 20XX

おすすめコメント

アーレントとヨナス、20世紀の激動が産み落とした二人の宿命は、やがて人間賛歌の思想「出生」として結実する。私たちが時代の枠組みの中でなお思考し、未来への責任を果たしていくための手引き。

著者紹介

戸谷 洋志 (トヤ ヒロシ)  
1988年生まれ。哲学専攻。現在、大阪大学特任助教。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)
百木 漠 (モモキ バク)  
1982年生まれ。社会思想史専攻。現在、立命館大学専門研究員。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)